地方薬剤師が考える高齢化と認知症遺伝子判定

「認知症」と一言でいってもその種類はいくつかあります。しかし圧倒的多く、約半数を占めているのが「アルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)」です。

この「アルツハイマー型認知症」ですが、近年の研究で、脳内に「アミロイドβペプチド」という老廃物が蓄積することにより、神経細胞に障害を与えることが原因で発症するということが分かってきましたが、「アミロイドβペプチド」の蓄積や凝集に関わる物質の一つが「アポリポタンパク質E」というものなのです。そしてそれを司る「APOE(アポイー)遺伝子」には主に「ε(イプシロン)2」、「ε3」、「ε4」の3つが存在し、2つ1組で遺伝子型を形成しているのです。この中で「ε4」を一つないし二つ持っている方の「アルツハイマー型認知症」発症リスクは、「ε2」や「ε3」のみの遺伝子で構成されている方に比べると、3倍~12倍も高くなってしまうのです。

ここで、注意点ですが、この「APOE(アポイー)遺伝子検査」ですが、「アルツハイマー型認知症」の「発症リスク」を調べるものであり、将来の「アルツハイマー型認知症」の発症の有無を判定するものではない点にご注意ください。

「アルツハイマー型認知症」というのは、遺伝的要因のみで発症するわけではなく、色々な要因が影響し発症します。例えば糖尿病や脂質異常症などといった、いわゆる生活習慣病や加齢が大きくかかわってくる病気なのです。ですから、この生活習慣病の改善、例えばウォーキングやジョギング、サイクリングといった有酸素運動を取り入れる「運動療法」や、肉類を少なくし、野菜類を多めにとる「食事療法」などに気を付けていただくことが「アルツハイマー型認知症」の発症の予防につながるのです。

2025年には、65歳以上の認知症患者数が実に、700万人(5人に1人)になると予想され、その予備軍ともいわれる「軽度認知症害(MCI)」の患者さんも含めるとその倍になるともいわれています。もはや他人事ではない時代が来ているのかもしれません。「アルツハイマー型認知症」の発症リスクを調べる「APOE(アポイー)遺伝子検査」を一度受けてみてはいかがでしょうか!?私は地方都市出身で、大学卒業後に地元に戻って薬剤師をしているんですが、地方は特に高齢化がすすんでいるのを都会よりも肌で感じます。親や自分自身が高齢化する前に、事前に認知症遺伝子があるかどうか知っておくだけでも慌てずにすむのではないかなと思います。
薬剤師 求人 地方

パート薬剤師をしながら義母の介護

一人暮らしの義理の母は膝が悪く痛みも強く一人では歩けません。
それと軽い認知症も患っています。
日に4度ヘルパーさんに訪問して貰ってどうにか暮らしていました。
朝は部屋で着替えと清拭をして貰い、昼間はリビングの肘掛椅子に座らせて貰いテレビを見て過ごします。

昼食とお茶の時間にもヘルパーさんが来てくれて、食事やトイレのお世話をして下さいます。
夜はリビングから寝室に連れて行って貰い、着替えをさせて貰って一日を終えます。
私達は毎週末に訪問して、家の掃除や一週間分の食料の調達をして冷蔵庫に入れておきます。

東京でパートとはいえ薬剤師として働く私には、職場の理解があるものの、とても母の元へ毎日通うことはできず、週末だけ通うのが精一杯でした。<薬剤師パート東京

そんな生活が1年位続いたある日、ヘルパーさんから電話が入りました。
母がベッドから滑り落ちて元に戻す事が出来ず、念の為救急車を呼び病院に運んだと言うのです。
骨折などもしていなかったのですが、入院中に感染症を貰った様で2か月間入院する事になりました。

入院は裏目に出てしまいました。
入院した事によって認知症が進んだ様でした。
ヘルパーさんの訪問が母は理解出来なくなったのです。

夫は何度も何度も説明をしたり説得したりしていました。
私達は泊まり込みで母の生活が軌道に乗るお手伝いをしていました。

私達の助けが無ければ母はヘルパーさんのケアを拒否し続けていたでしょう。
何とかそうしながら過ごしていたのですが、段々母の様子が変化して行きました。

全くヘルパーさんのケアを受け入れなくなってしまったのです。
人が玄関にやって来ただけでも不安になって、「そこに居るのは誰!」と大声で叫びます。
部屋に入って来ようものなら、「何しに来た!帰れ!!」と食べ物もパッド交換も何もさせなくなったのです。

往診の医師だけには素直に従ってくれましたが、パッド交換が全く出来ない期間は10日間にもなりました。
この期間は本当に辛い期間でした。
私達の精神状態もどうにかなってしまいそうでした。

医師は母が感染症にかかっているからこんな状態になっているのだと言いました。
私は感染症が認知症を悪化させるなんて聞いた事も無かったので半信半疑でした。
でもネットで調べてみると、感染症が認知症の症状を悪化させる事があると知りました。

そして現在、母は感染症が治って以前の様にヘルパーさんのケアを受けています。
あまりに壮絶だったのでこのままでは自宅ケアはもう無理だなと思っていましたが乗り越えました。
薬剤師のパートも辞めなくてはいけないと覚悟していましたが、なんとか今までどおりの生活に戻ってホッとしています。しかし、この先も似たようなことがあるかもしれません。今後も介護とうまくつきあっていかなければ、と思っています。

個室が空いてなかったので一番高い個室に入院したら…

入院部屋私の旦那が胆石の手術をする為に、公立に近い総合病院に入院しました。
入院保険に加入していたし、あらかじめ高額療養費の申請はしていたので、これといった不安はありませんでした。

半年くらい前に、旦那が経験した事のないようなおなかの痛みを訴えたので、救急車で総合病院に搬送してもらいました。
『胆石発作』と言われて、数日間入院しました。
退院してから、しばらく通院し胆嚢を取る事にして、手術に向けて検査などをして手術を迎えました。

内視鏡手術をして、無事に胆嚢を切除しました。
手術前日と手術当日は、病院から用意された差額ベッド代のいらない個室に入院しました。
無料の個室を出るように言われた日から退院するまで、まだ子供が小さかったので個室を希望しましたが、一番高い個室しか空いていない、と言われました。
差額ベッド代が痛いですが、大部屋で子供がうるさくしてもいけないので、仕方なく一番高い個室にしました。
さすが一番高い個室だけあって、応接セットがあり広くて、テレビや冷蔵庫は無料でした。
しかし、一番高い個室は何とMRI室の真上にあり、日中はMRI独特のうるさい音が聞こえてきました。
てっきり一番高い個室だから、防音設備くらいはあるかと思っていましたが…。

担当の医師から、入院は1週間くらいと言われていました。
しかし、術後の点滴もいつしか外れ、回診は外科の偉い先生が部下を引き連れて手術の傷口をチェックしたりするくらいで、●日に退院ですよという具体的な話はありませんでした。

相変わらずMRIの音がうるさいし、いつになったら退院できるのか不安になり、看護師さんに頼んで先生に聞いてもらいました。
また、入院保険の申請の為の診断書(手術の説明書)がいるので、担当の医師にお願いしましたが、回診にも来ないような先生なので本当に書いてもらえるのか不安になりました。

何とか退院できるようになりましたが、この総合病院では差額ベッドがかかる高い個室は、自己申告で退院する意思を伝えないといけないようです。
確かに、差額ベッド代は儲けになりますしね。
何だかモヤモヤした入院生活でした。

ちなみに、診断書を書いてもらう目安として2週間と言われましたが、電話をかけて確認してもなかなか書いてもらえず、事務の方に催促してもらう始末でした。
その医師は異動になりましたが、私のように診断書を待たされた人が他にいそうな、のらりくらりとした先生でした。